BDSM系ゲイポルノの生きる伝説。ヴァン・ダークホーム（Van Darkholme）を君は知ってるか？

ゲイBDSM界の伝説的監督ヴァン・ダークホーム（Van Darkholme）の作品の一つです。

ヴァン・ダークホーム（Van Darkholme）は、ベトナム出身でサンフランシスコ在住のアーティストであり、ゲイ・ポルノ俳優、映画監督、写真家として活動しています。
彼の監督としての仕事や出演作には、ボンデージや緊縛の要素が多く含まれているBDSMスタイルが最大の特徴であり、ダークホーム自身がボンデージを纏った彼の写真集は、「Male Bondage」というタイトルで、Bruno Gmünder社から2006年の6月に発売されスマッシュヒットを記録しました。

ヴァン・ダークホームの生い立ち

ヴァン・ダークホームは1972年10月24日、ベトナムで生まれ、2025年1月現在で52歳です。
10歳でアメリカ合衆国に移住し、米国では農家の子供として青春時代を過ごし、ケンタッキー州の高校を卒業しました。
1999年から開いていた彼の個人的なウェブサイトで、自身を被写体にしたボンデージ写真を掲載しており、一部のマニアの間では有名な存在でした。その後、彼と交友があったタイタン社の俳優Keith Webbの死を契機として、俳優になることを決意し、同社の『Three Easy Pieces』で映画俳優としてデビューしました。

ヴァン・ダークホームの主な経歴

元々は映画俳優志望でしたがベトナム系アメリカ人の彼にはメインの配役はなく、「100回も200回もオーディションを受けたものの、僅かに貰えるのは端役のみだった」と本人もインタビューで語っています。
その後、『Three Easy Pieces』で本格的にポルノ俳優として活動を始めます。
そして元々興味のあったBDSMスタイルに拘った作品に多く関わるようになりましたが、ビジネスパートナーであるタイタン社からはBDSMスタイルよりもノーマルなポルノスタイルを強く望まれたため、独立しMuscle Bound Production社を設立、それを機に自ら監督として『Cam-Am』や『they’re lords of the Lockroom』『House of Detention』といったBDSM色が強いゲイポルノ作品を数多く発表しています。

2008年から2017年にかけて、彼は世界最大のBDSMビデオ会社であるKink.comのディレクターを務め、KinkMen.comをはじめ、kinkMenの人気チャンネルである以下のサイトを立ち上げました。

BoundGods.com
MenonEdge.com
30MinutesofTorment.com
NakedKombat.com
BoundinPublic.com

2017年、ヴァンはKinkを離れ、カロライナ州に15エーカーの森林地帯を持つ美しい家を購入し、アパラチア山脈の全景を楽しむ生活を始めました。
しかし、2022年からKinkからの要請でKinkMenの責任者として復帰し、多くの撮影を手掛けています。

KIVA.orgを通じて慈善事業家としての顔

ヴァン・ダークホーム氏は、2008年から発展途上国の個人事業主を支援するため、マイクロファイナンスを提供する非営利団体Kivaを通じて寄付活動を行っています。

Kivaは、インターネットを介して小口融資を募り、発展途上国の小規模事業者と融資者を直接結びつける仕組みを提供しています。

ヴァン氏は、自身のウェブサイトから得られた利益を全額、Kivaを通じてベトナムやカンボジアなどの発展途上国の家庭に寄付しています。この活動により、資金を必要とする人々に対して持続的な支援を行っています。

Kivaの特徴として、寄付ではなく無利息・無手数料の事業ローンを提供することで、受け手の自立を促進しています。また、貸し手は25ドルから融資を行うことができ、融資先を自ら選択することが可能です。

ヴァン氏は、「ポルノを介して慈善をするなんて珍奇なことをしているな、と感じるかもしれない。しかし、『持てるものを以って最善を尽くす』という言葉には誰もが共感してくれるはずだ」と述べています。この言葉からも、彼の寄付活動に対する真摯な姿勢が伺えます。
並みの慈善家では絶対にまねできない、汚く稼いで綺麗に使うを体現しているヴァン・ダークホーム氏の姿勢は彼の素晴らしい人間性が伺えますね

このように、ヴァン・ダークホーム氏は自身のBDSMポルノを通じて得た収益を、発展途上国の人々の生活向上に役立てるため、Kivaを活用して積極的に寄付活動を行っています。